Terapede Systems社の医療用X線検出器は、世界初の完全統合された結晶質半導体で形成される超高分解能を持ったX線のデジタル画像へ変換します。これを可能としたのは、特許取得済みTerapedeシステムズ社の3D CMOS構造で、既存の装置と比較しシンチレータ方式で発生する曇りや電子ノイズが少なく、低線量でありながら高解像度の診断画像を生成する卓越した利点があります。
ナノレベルで完全統合されたX線検出器は、90%以上のX線を捉える高感度のデバイスで、高解像度の診断画像を生成します。そのシンチレータは、クロストークを除去することで画像からくもりを無くすことに成功しています。感度の向上とくもりの除去により、より低線量で撮影が可能となり患者さんや医療ステッフの被ばくを最小限に抑える事ができます。
ピクセルサイズは、画質に影響を与えるため、フラットパネル検出器の設計において非常に重要です。血管造影X線透視法といった特定の場合、直径50から200ミクロンほどの小さなガイドワイヤーやステントといった介入装置を手術中に適切に視覚化するため、小さなピクセルが不可欠です。またマンモグラフィーにおいても、より高解像度な環境は早期癌検知に重要な要素となります。ところが従来方式では、解像度を上げるとノイズ比 (SNR) が上がり画質が劣化する問題が発生します。弊社の3D CMOS構造では、ピクセルサイズを小さくしてもノイズ比を低く抑えることに成功し、病気の検知、胸のステントや脳の小さい血管の移植手術なども可能とします。下の図は、右側の画像で小さいピクセルの利点を示しています。
より小さなピクセルは解像度の向上に寄与し、コンピュータ支援診断(CAD)の性能をさらに向上させ、時間と誤検知を減らします。これにより、病気の早期発見と診断を実現し、診断時間の短縮化と精度の向上が期待できます。患者さんの体に与える負担の軽減化と共に、医療費用を抑える効果も期待できます。
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